猫伴生活
人間の身勝手により捨てられた犬猫の新しい家族を探しています。
先週の水曜日、仕事を終えて帰宅すると、
マンション1階のエレベーターの近くに、
か細い声で泣きながら、横たわる猫の姿
声をかけると、よたよたと近づいてきます
毛は束になってカチカチに固まり、暗がりでもガリガリに痩せているのが
分かります。目のくぼみかたや、2本しかない歯を見ても
かなり高齢なのも間違いありません。
とにかく、このままでは行き倒れ寸前なので、保護
ケージに入れると、水を一気に飲み、缶詰を少しだけ食べ、
ケージから出たいと訴え泣き。それでも、疲れがたまっていたのでしょう、
しばらくするとぐったりと寝てしまいました。
翌日、この子のことを知っている人がいないか近所で
聞き込みしたところ、月曜日に道路の真ん中で倒れていたこの子を
目撃していた方が。そこは、うちから1ブロック以上離れている場所。
こんなに衰弱した体で、助けを求めて放浪していたのかと思うと、
苦しくなります。
手入れの全くされていない状態を見ても、飼い猫とはとても思えません。
避妊手術済みの目印である右耳にV字カットの跡があるところをみると、
餌場はもっていたものの、餌場が無くなってしまったのか、
餌場から追放されてしまったのか・・・
夜、いつもお世話になっているTNR病院へ。ひどい脱水症状と激やせの
この子をみて、「まるで福島の被災猫のようだね」と、代表の結さん
メスにしては大柄な骨格なのに、体重は2.05kgしかありませんでした。
びっちりこびりついた歯石を取り、補液をしてもらった後、
固まってしまった毛を1時間近くかけてバリカンで毛刈り。
骨と皮しかない体が、痛々しいです。