猫伴生活
人間の身勝手により捨てられた犬猫の新しい家族を探しています。
6月末、2匹の子猫とともに我が家にやってきたみなみ。
保護当初は人馴れバッチリで、すぐにも里親募集をかけてしまったくらいの良い子だったのが、次第に噛み癖が表面化、なかなか治らず里親募集は一旦停止。
気持ちよさそうに撫でられていても、突然怖い顔になり噛みついてくる
大きな物音や猫の鳴き声に異常に反応し、飛びかかろうとする
子育て中による神経過敏や、避妊手術によるストレスといった一過性のものではなくて、もっと深い部分、飼い猫時代もしくは野良猫時代に、人間から虐待を受けた(?)トラウマがあるのかもしれません。
とにかく人間への不信感を払拭しようと、できるかぎりそばにいて穏やかな時間を積み重ねること2カ月あまり。
情緒不安定さは少しずつ影をひそめ、甘噛みはするものの、ナデナデされるのが好きな甘えん坊さんになってきて、時には、子猫のようにおもちゃで遊ぶようにもなりました
そんな時、海ちゃんの里親希望でお見合いにいらしたSさんが、みなみのことを気に入って一緒にトライアルに、と申し出てくださいました。
まだ人間を信頼しきれておらず噛み癖も残っていましたが、我が子のように面倒をみる海ちゃんと一緒になら、とトライアルをお願いしました。
トライアル当初は、思った以上にみなみが落ち着いている様子で、ほっと胸をなでおろしていたのですが、1週間を過ぎた頃から、みなみの噛み癖が悪化。Sさんの手や膝の下を頻繁に本気噛みをするようになってしまったのです。
ご家族や知人の方も被害にあわれました。Sさんはエステティック業をなさっているので手の傷は仕事上も支障をきたしました。
ここまでされたら、トライアル打ち切りを希望されるのが普通です。
ですがSさんは、「接するのが怖いと感じることも確かです。懐かない猫に腹立たしく思ったこともあります。でも人間も猫もあまり変わらないように思います。
ややこしい性格は人にもたくさんいますから。みなみと海ちゃんが幸せになれる一番良い方法は何かを常に念頭に置いています」と、2匹のために全身全霊でぶつかり、考えを尽くしてくださいました。
そして、2匹の様子やSさんのお考えを包み隠さず、こちらに伝えてくださいました。
「大変だけれども腹も立つけれども、2匹がてくれる今が結構幸せだし楽しませてもらってます。本当ですよ!」と、Sさん。
Dr.高江洲のアニマルコミュニケーション講演会にも足を運ばれ、色々とお話を伺ってこられて、「迷いがなくなりました」と、2匹を家族として迎える決意をなさりました。
これからもまだまだ大変なことがあるかと思います。海ちゃんの成長で2匹の関係性も変化し新たな難問もでてくるかもしれません。
それでもSさんなら、その時その時でその現実を受け止め、道を拓いていってくださることと思います。
Sさん本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ナデナデを催促してくれるのが、たまらなく嬉しい♪けど、
調子に乗って撫ですぎると、まだ怒られちゃいます(悲)
部屋に行くと、待ってました♪とばかりに足にスリスリ。
ゴハン皿まで巧みに誘導してくれます(笑)